第三待降節

エマです、こんにちは。

今年の待降節は12月に始まり、第四待降節が聖夜というのもあって、時間の過ぎ去ること、疾風の如し。明日はもう第三待降節、来週はクリスマスです。

クリスマス・クッキーは焼いたものの、一緒にお菓子を焼いた素敵な訪問者さんにもお持たせし、旦那の部署のクリスマス会にもどっさり持って行き、我々黒い頭のネズミたちがチョイチョイつまみ食いをするので残り僅か。クリスマス・クッキーは旦那方の女衆(義祖母、義母、義叔母)へのクリスマス・プレゼントの一つに加える予定なので、出来れば明日また焼きたいと思っているところ。

本日、ようやく樅木を我が家にお迎え出来ました。150センチ位の小ぶりな樅木ですが、我が家にはこれ位の大きさが丁度良い。

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一旦水を吸わせて、枝がしっかり開く明日に飾り付けをする予定です。

形を整える為に、根元を切って貰い、その廃棄部分を貰った次男。旦那に「何年くらいで大きく成長したか年輪を数えてご覧」と言われた次男、一、ニ、三、と数えて、それが7年だと分かると「僕と同じ、7歳!」と大興奮。「これは僕の友だち。クリスマスが終わっても捨てちゃ駄目!」と。いやいやいや、そうもいかんだろう。貰った根元部分で我慢してくれい、と心の中で思いつつ、次男の純粋な無邪気さに心が温まりました。

風邪が流行っている今日この頃。皆さんもお身体に気をつけて、クリスマス前のワクワクした季節をお過ごし下さい。

 

 

 

 

第一待降節

エマです、こんにちは。

今年の第一待降節は例年より少し遅く、12/3(金)、油断していたらあっという間にその日を迎えました。大慌てでアドヴェント・クランツを出しましたが、クリスマスのお菓子は焼けておらず。樅木をお迎えするのにも、まずは部屋を片付けなければ。

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今年は長男の進学関係や小学校のクリスマス・イベント、日本語学校の学習発表会などで身辺がバタバタしているのもあり、心身共に慌ただしく師走を駆け抜ける事になりそうです。

クリスマス市が先週から開催されているので、家族で、町の中心部のクリスマス市へ。寒かったけれど、子供たちも、綿飴やソーセージ入りパンとポテトを食べたり、メリーゴーランドに乗ったり、楽しく過ごせました。

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そして、子供たちがクリスマス市で楽しみにしている、化石や綺麗な石の屋台にも行き、長男は鮫の歯の首飾り、次男は橙色の結晶を買って貰い嬉しそう。クリスマス市に行くとそこそこにお金を使ってしまいますが、子供たちが一年間首を長くして待っていたクリスマス市、少しは奮発せざるを得ません。

私はここ暫く購入しているクリスマス市のマグカップをゲットしました。小さめのカップですが、薬茶やココアを飲むのに丁度良い大きさで、重宝します。

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寒くなる季節ですが、皆さんもお身体に気をつけてお過ごし下さい。

 

 

 

 

次男の『出来る』が増えたこと。目出度きかな。

エマです、こんにちは。

少々特性のある次男、少しずつではありますが、感情のコントロールが出来るようになってきたのか、出来る事が増えて来ました。

今までは中々感情をコントロール出来ずに、五体投地で号泣する事も多く、今もまだ、ソロリソロリ暗中模索しており、矢張りうまく感情をコントロール出来ずにうわーっとなってしまう事もありますが。それでも!5歳で出来なかった事が7歳で出来ればいい、出来たじゃないか。5歳までオムツをしていたけれど、今はちゃんと自分でトイレに行けるじゃないか。こうして少しずつ発達の個人差を埋めていって、大人になるまでに出来る事が増えていけば良い。今じゃなくたって良いんだ。そう思えるようになって、親子共々気持ちが少し楽になりました。個人差や人と異なる事に比較的寛容なドイツだからこそ、そして運に恵まれて寛容な環境にいるからこそ、そういう心情になれてきたのかなとも思います。

褒めて育てる= 叱らない育児を目指している訳ではないのです。特性故に、否定されると心が傷ついてしまって、感情が乱されるのです。自分が解いた計算が不正解であるという事実すらも。だから「次男はこれが出来るんだよね、凄いね。」「凄いね、出来たじゃん。」と言ってあげる事で、次男も自分が認めて貰えた、自分にはこれが出来るんだ、という自己肯定感や自信に繋がって、安心出来るのだろうなと感じます。

昨日は調子の良かった次男。絶好調でした。算盤の授業では時間内に全問解けて、満点。いつもは間違った答えや汚く書いてしまった答えを消しゴムで消したがるのに(算盤で消しゴムはご法度)、ちゃんと自分から二本線で消して、新しく正解を書き直すことが出来ました。最初の計算で不正解してしまったところも、そこでいつもはごねてしまうのに、すんなり再計算してくれました。自分で間違っているかな、と思ったので再計算したとのこと。物凄い成長です。勿論、またごねたり、拗ねたりする、そんな日もあるでしょう。三歩歩いて二歩下がりながらも、ちょっとずつ成長してる次男です。

次男の中の世界は美しすぎるから、どうしても道草をしながらゆっくり歩いてしまうのだろう。そんな風に道草をしつつ、色々な発見や驚きを五感いっぱいに感じながら、進め進め。

 

こんな歩き方でもいいのか。
いいのだ。一歩でも一寸でも、信じる道を  進め、進め。 

武者小路実篤「進め、進め」

 

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くじ引きで学校が決まるとか。

エマです、こんにちは。

4年制小学校の4年生である長男の進学先にやきもきしている今日此頃です。新しい進学先の学校では5年生として学校生活をスタートします。さて、移行学年と呼ばれるこの4年生の親は、10月末以降何度にも及ぶ保護者会やら進学希望の学校の説明会などの日程に、半年ほど踊らされる事になります。基本的に情報収集は各家庭で行う為、親同士もwhatsappなどで夜な夜な情報集めに余念がありません。

そして驚く事なかれ、我が家が居住しているドイツの中でも異例のこの州では、公立の進学先はなんと、くじ引きで決まるのです。すげーよ、XXX州。なんかですね、学校推薦などで希望の学校に行けなかった子供の親たちが公平性を巡って州政府と裁判で係争中というのもあって、ここ数年前から、担任・学校推薦及び成績表の提出での進学先決定方法は廃止になって、まずは第2希望までを申請、抽選・くじ引きの方法に変更したそうです。外野の裁量や思惑の入らないくじ引きならば平等、という考えからそういう決まりになったらしいですが、それだと自分の希望の学校に入れるかもしれないという一縷の望みすら木っ端微塵になってしまい、全く意にそぐわない学校に進学するケースが多数。本人の頑張りなんてどうでもいい進学決定方法なのです。その割に兄弟枠があるという、第一子や一人っ子からすると不平等極まりない決定方法も特別枠としてあります。

進学する学校が決定するまでの流れはこんな感じです↓

12月-2月 担任・副担任と個人面談。希望進学校の聞き取り、先生との意見交換、先生が生徒の成績・内申を見て進学先学校や方向性を親に薦める。

3月-4月 進学先の希望申請書を提出

5月 州の文部省・関係者による抽選会及び生徒振り分け会議

6月末 進学先決定

ドイツの学校には3つの中等・高等学校のカテゴリーがあって、中等校修了、中等実業校修了、高等校修了があり、これと第一外国語をまず決めます。ストレートに大学進学を目指しているのならば高等校修了のコースを希望します。その他の修了コースでも大学進学出来ますが、大学入学資格を得る為に、遠まわりをしながら別途大学入学資格コースを受けねばなりません。

それから我が州ではその修了コースを決めた後、該当する希望進学校を2つ決めます。その後、その2つの希望進学校の抽選から漏れた場合、修了コースに合わせた学校に行くのか、それとも修了コースにかかわらず居住地から近い所の学校がいいのか、選択させられます。修了コースに合わせた学校を選択した場合、場合によってはとても遠い学校に入学する可能性が高いです。かと言って居住地から近い所の学校で、空きのある人気のない学校となると、学校の質が疑われます。そういう学校は生徒だけでなく、教師も変な人が多い可能性があります。

このくじ引き抽選の方法では、第1希望の学校の抽選から漏れた際、既に第2希望の学校を元々第1希望としていた生徒で既に満席な為に、自動的にそもそも第2希望の学校には進学不可能になるのです。どちらの希望にも入れなければ、希望しない学校に入らなければならない可能性もある訳です。どんなに成績が万全だとしても、どれだけ子供が熱意をもって努力しても、報われないくじ引き抽選。当選すれば万々歳ですが、落選すれば地獄を見るかもしれない悪夢。こういう事実を知ってしまうと、希望する学校や周辺の学校の説明会に参加する気力が失われていきます。もう天に運を任せるしかない訳です。

天を仰いでも、雨模様。嗚呼、何かアンニュイです。

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11月11日の聖マルティンの日のランタン。長男の力作です。

 

 

 

失敗は許されない、のだそう。

エマです、こんにちは。

毎日教室で話をしない長男とLちゃんですが、長男は毎日メールをチェックしたり、ウキウキワクワクしている今日この頃。先日はお家デートしてきました。恋をすると、全ての世界が鮮やかに色付いて、美しく見え、そして楽しい気持ちになるのですよね。

最近の長男語録:

「失敗は許されない。この愛を失うわけにはいかない。」

Lちゃんへのメールの返信を丁寧に書いている最中の一言。

 

心の持ち様一つで、世界は灰色にも色鮮やかにもなる。私の好きな映画の一つ↓

邦題が「カラー・オブ・ハート」って…。カタカナ表記で異なる英語を使うなら、いっそ日本語の美しい言葉で意訳出来る筈だがな、と思いつつも、そういうドイツ語の副題もヘンテコだ。副題なんていらんがな。

 

週に一時間、性教育の授業がある長男。秋休み前の週に「性交」について習ったそうです。性教育の時間はとても興味津々らしく、学童からの帰り道、大きな声で色々話してくれます。それはいいのだけれど、私たち夫婦のプライベートの事とか話されるし、必ずしもそういったテーマを聞きたい人たちばかりではない公共の場ではせめて大声では話さないようにと言っておきました。

そして自分は思春期なのだと主張しまくる長男。身体も変化してきたし、説明のつかない変な気持ちにもなってしまうのだとか。思春期の始まる平均年齢は9-13歳頃、早い子で9歳頃からなので、自分もそうなのだと、頑なに思っている。個人差があるから必ずしも9歳で思春期が始まるとは限らず、早い子遅い子がいる事を伝えましたが、あまり納得していないよう。まあ、思春期の入り口に足を踏み入れ出した感じかな。興奮気味の長男、旦那からは「ちょっと落ち着け。」と言われる始末。それでも長男は思春期という心身の大イベントをポジティブに受け入れているようで幸い。楽しい青春を謳歌してくれたらいいな。そして色鮮やかな世界がどれだけ美しいのか気づけたら、屹度心も健やかに育っていけるだろう。

私自身、性自認は女性ではあるものの、思春期になって、それを受け入れて生きていく事が辛かった。自分の母親からは放置されていて、思春期はトラウマでしかなくて、その時の不安を、人生を折り返した今もまだ引きずっている。本当に暗い闇。成長して大人になっていく過程がキラキラと明るく、希望や期待に満ちて人生を歩んで行ける人は幸い。だから子供たちにも、成長過程を不安に思わずに、清く明るく美しく乗り越えていって欲しいと思っています。そして親である私もまず前向きにならねば。子供たちに、行く先にある光を指し示してあげられたらいいなと思う。

 

思春期の葛藤がうまく描かれた作品で、お気に入りの本の一冊↓

 

 

 

旧文体に躓いて。

純文学が大好きなエマです、こんにちは。

長い年月をかけて、漸く小沢書店出版の「小川国夫全集」全14巻を読了致しました。何年越しに読んだのだろうと思いつつも、指折って数えるのは止めておきます。

この全集は元々母の所有物ではありましたが、持って行っても良いよ〜との快諾を得て、ドイツくんだりまで持ち帰って来て、今に至ります。母と同じく小川国夫氏が好きで、とはいえ元々読むのが遅く、かなり時間はかかったものの、やっと読了。達成感あります。

「小川国夫全集」を持ち帰った翌年の帰省で、母から託された岩波書店出版の「露伴随筆」全5冊、難解そうで持ち帰る事を正直躊躇っていました。そもそも幸田露伴の書物は今まで読んだ事がなく、その高名に一種の憧れこそあれ、明治生まれの作家の、現代文ではないその文章は、学のない私には空恐ろしくもありました。同じ明治生まれの森鷗外夏目漱石ならば問題なく読めるのですが、露伴のハードルは高い。

一応読んでみようと数行読み、頭がクラっときましたね。漢字も旧漢字、旧仮名遣いが多く、ふりがなも所々振ってあるのみ。それにしても難読漢字にはふりがなが振っていないのは何故だろうか。試される読者。1983年の出版だからかもしれない。最近の重版なら異なるのかもなんて淡い期待もありつつ、でも折角手元にある原文を読んだ方が良かろうと思ってみたり。

それにしても、自分自身の手に余る難解な旧文体を、どう読み解いたら良いのだろうか。辞書を引き引き読んでは興醒めだし。何度も繰り返し読んでみたら、いつかは閃いて理解出来るようになるのだろうか。それとも諦めて口語訳や解釈本を探すべきだろうか。竹取物語徒然草は口語訳でさっさと読んでしまったけれど、それは物語であるから自分的にはオッケーというか。そもそも幸田露伴を読もうという時、随筆から入るのはハイレベルすぎるのか。娘さんの文章は読み易いので有難いのに、お父さん、難しすぎです。

難解、というよりは旧文体が苦手な私ですが、どなたかに、そうした本の読み進め方を指南して欲しい今日この頃です。どうしても選択的に読みやすい本へと流されている私ですが、心掛け次第で難しい本を読めるようになるのならば、多少の生活改善は余儀なきものとして受け入れたいと思います。ぶっちゃけ、「漫画で読む日本史」みたいに「漫画で読む露伴」なんてあったら手に取り易いかもしらん。

 

おや、箱入り本は絶版ですかね。岩波文庫であるようです。

長い秋の夜長には読書が一番。良い晩秋をお過ごし下さい。

 

 

長男の恋の行方

エマです、こんにちは。

最近、Lちゃんとお手紙交換をしている長男。先日、Lちゃんからのお手紙の束をドサッと持って帰って来ました。教室でお互い口を聞かないのもあって、お手紙にはちょっとした一言しか書いていない事が多いようです。読んでもいいよ、との事だったので、一応目を通してみました。沢山のお手紙の中の一つに「私の事好き?」と書いてありました。長男に返事を書いてあげたのか訊いたところ、「僕は君が好きだよ」と返信したそうです。おやおや、「HI❤」から始まったLちゃんとのお手紙、恋が成就したようです。良かった良かった。

そして、どうやら二人は双方が合意してカップルになったみたいですよ。「僕たちって付き合ってるの?」「うん、それでもいいよ。」という会話があったそう。メールアドレスも交換しました。とはいっても長男は次男と共有のアドレスですし、Lちゃんも頻繁にメールを見る方ではないので、動きはまだ一回位しかありません。それでも「人生で一番彼女が好きだから、別れちゃったら悲しいなあ。恋の苦痛は嫌だな。」なんて発言をする長男。結構メロメロみたいです。長男より2歳年上の11歳のLちゃん。すらっとした可愛い女の子です。

そんな可愛らしいやりとりのある今日この頃、なんと昨日、Lちゃんから私の携帯にショートメール(SMS) が来ました。『こんにちは!長男のクラスのLです。長男がクリスマスに何が欲しいか教えて下さい。この事は内緒にして下さい。サプライズにしたいので!』との事。可愛いなあ、と思いつつ、お小遣いを使わせてしまうのも申し訳ないので、『Lちゃんからなら屹度何でも嬉しいよ。自分で何か工作したり絵を書くのとかどうかな。それか、クリスマス・クッキーを焼くとかどうだろう?』と返信しておきました。うーむ、まだ先の話とはいえ、長男にもLちゃんへ何かプレゼントするように仕向けねば。

4年生になって性教育も始まって、ガンガン意識しまくりの4年生たち。そんな中で、Lちゃんと仲良くなり、心の成長が目覚ましい長男です。そんな彼を見て次男も興味津々、兄を密かに応援しているようです。とはいっても、特性のある次男はまだまだ幼く、性教育の授業の後、色々話す長男に、「カップルになると子供が出来るの?キスすると子供が出来るの?どうしてどうして??」と頭はハテナだらけ。4年生になったら授業があるから、次男にはまだ色々話さなくてもいいからね、と長男に言っておきました。次男には次男の理解出来るテンポがあるだろうしね。

 

まあ、何にせよ、Lちゃんと末永く仲良しでいて欲しいものです。

 

恋の歌と言ったらヒャダイン。最近、脳内再生してます。

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最近読んだ漫画「呪術廻戦24巻」「薬屋のひとりごと17巻」