長男の算数のテスト結果に凹む。

エマです、こんにちは。

長男の通う現地の4年制小学校では、原則1、2年生の間は基本宿題なし、小テストなども成績をつけないとなっています。但し、2年生最後の半年位から、小テストに成績をつけ、学年末の成績表に記載されます。小テストの点数から、1-6段階で成績がつけられ、1-6段階にクラスの何人がどの成績だったか記載し、平均値を出します。こんな感じで↓

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1が一番良い成績になります。Dは平均値。

今のところテストが行われているのは国語(ドイツ語)、算数の2科目。ドイツ語に元々難のある長男、算数で挽回して欲しいところ。

今回、算数のテスト(単位・掛け算導入)と暗算テスト(読上算)があった訳なのですが、結果を見て、旦那共々ショックでかなり凹んでしまいました・・・。元々注意欠陥でのケアレスミスの多い長男、それでも計算は得意な方で、家でも練習をしたので、算数のテストは問題ないだろうと思っていました。それがまあ、テストをした本人より親が凹む結果が返って参りました。

ドイツの算数のテストでは、基本、何が問われているのか自分で質問を考えて作文、計算方法を書いて回答します。今回は掛け算の導入という事で、計算法も足し算とかけ算を使って幾つか計算方法を書かなければなりません。掛け算そのものは、算盤を習っている長男は小学校入学時に既に習得していましたが、記載方法などが、現地の小学校とは異なります。勿論、現地校で記載方法など習うのですが、既に同級生より計算の出来る長男、注意力散漫で、右から左へと聞き流してしまいがちなようです。一応家でも復習したのですが、ミスを連発しましたよ・・・。

日本の掛け算は、3x5も5x3も同じで、どう回答してもいいと思うのですが、ドイツの小学校では書く順番が決まっているのだそうです。旦那もその辺は忘れたのか、当時はそう教わらなかったのか、知らないと言っていました。長男はこの順番の決まりがよく分かっていないようで、そこでの間違いが多く見られました。

例えば5+5+5を掛け算で表す際、必ず3x5と書かないと正解を貰えません。例え正解である15が回答として記載されていたとしても、減点されます。日本的に考えると、5が3つあるから5x3と書きたくなりませんか?算盤でもそういう風に掛け算を習います。現在の日本の教育現場ではどうルール化されているのでしょう、気になるところです。

そして算数のテストは読解問題がある訳ですが、これが国語の苦手な長男にはかなり高いハードル。もうびっくりの計算をされてしまいました。

出題: 5日後にCクラスは遠足に行く予定です。先生は1箱6本入りのチョコバーを購入します。Cクラスには児童が24人います。

ここで、問いを考え作文、回答、計算式を追って書いていきます。

問い: 先生は何箱チョコバーを購入しなければならないでしょうか?

計算式1: 6+6+6+6=24

計算式2: 4x6=24

計算式3: 24/6=4 (割り算が出来る子のみ)

答え: 先生は4箱チョコバーを購入しなければなりません。

上記太字が模範解答になります。計算式1+2は必ず回答しなければ、点数を貰えません。尚、長男は出題分の数字だけを見て、計算を始めてしまいました。

長男の回答: 5日後に何本チョコバーが必要ですか?5x6=30 / 6+6+6+6+6=30 30本のチョコバーが必要。

->不正解、部分点すら貰えません。

ここで遠足が5日後という記載は、2日後だろうと1週間後だろうと関係がないのは、大人ならすぐに分かると思いますが、子供は数字に踊らされる傾向にあります。これをきちんと把握出来るかという意味で、この日付の記載があるのだそうです(担任談)。

テストがあった日、長男は成績が1だと思う~なんて言っていましたが、実際にこの凹むテスト結果を家へ持ち帰って来て、びっくらこいた私は旦那と相談の上、特に掛け算の書き方などのルールについて担任の先生に問い合わせをしました。そして翌日授業後に呼び出しを喰らい、仕事があるのに学校に出向いて1時間程、担任の先生と話し合いをしました。矢張り保護者たちも、子供とは世代が違い、また、外国で異なる教育を受けた人たちも多いので、現在のドイツの学校で習う計算方法や記載方法などの話、そして長男の読解能力について話をしてきました。こうしてルールなどを明確にしておくと、自宅学習をさせる際、親も注意して見てあげられると思うので、とても意義のある話し合いだったと思います。

そしてその翌日、読み上げ暗算テストを持ち帰ってきた長男。また凹みました。「読み上げ」というところに重きをおいているのは分かります。長男はやってはいませんが、算盤にも読み上げ算という科目もありますから。しかし、この読み上げ算については、5月に開催された保護者会でも一部保護者から苦情があったのです。読み上げ暗算テストの際、周りが騒がしかったり、生徒の座る位置によって、読み上げる声が聞き取りにくかったりします。長男も今回、その所為で答えを正しく書けなかったと言っていました。読み上げる声が聞き取りにくいと、間違って聞いてしまったり、聞き取れなかったりするのです。しかも生徒は先生に聞き返してはいけないのだそうで、聞き逃したり、聞こえなかったらおしまいです。算盤にも暗算科目があり、現在長男は6桁位の数字を15口足していく暗算もしていますので、書式での暗算テストなら問題はないのです。でも矢張りこの「読み上げ」に重きを置いている単元なので、改善策としては、先生が生徒がよく聞こえるようにはっきりと何度か繰り返して読み上げる事が大切かなと思いました。

しかし、4年制小学校のどの科目も、70%は口述での授業参加が評価されます。元々自分から手を挙げたり、積極的に授業参加出来ない長男には結構しんどい評価方法。加えて算数のテストのこの痛恨のミス連発。国語も苦手だし、どうしたものだろう。

科学者になりたい長男、公式な成績のつく3、4年生時に挽回出来ないと、上級学校(理系)に入れません。学校からは宿題が出ないので、自分たちで練習問題を見つけて復習した方が良さそうな気もしてきました。とはいえドイツ人の考えだと、子供のうちは遊んで暮らせ、なので学校の後に勉強をさせているというといい顔をしない人が多かったりします。実際に口を出してくる人も往々にしている。まあ、自宅では日本語学校の宿題と算盤練習を毎日しているだけで、現地校対策はほぼしないのですけれども、ドイツの子供は学校の後に机の前に座るという習慣があまりないようで、我が家の子供たちを不憫に思っている幼稚園や学童の先生たちがいるのも事実です。自由時間に結構遊んでいるし、机の前に座ることが習慣である子供たち自体、自分の事を不憫とは思っていないと思います。TVゲームをしたいから、面倒くさい程度に思っているだけですね。

まだ長男も小学校で基礎中の基礎を勉強中。今のうちに分からないところ、間違えやすいところをおさえて、夏休み後の3年生進級に備えたいと思います。凹んでいる両親同様、長男も「やっちまったぜ」感があるようなので、一緒に取り組んでいけたらなと考えています。

 

では良い週末をお過ごし下さい。