オトモダチ

エマです、こんにちは。

長男が小学校へ上がってから、もう一年、夏休みの後には二年生に進級です。ドイツでは児童の心身・勉学の発達を見て、無理に進級はさせません(就学もニ年位猶予期間があります)。

小学校へ上がってからのこの一年間、COVID-19で自宅待機もありましたが、同じクラスで新しい友だちも出来ました。同じ学区ですから、近所の子が多いです。そして初めて、友だちのD君の誕生日会に招待されて嬉し恥ずかし。男女半々18人のクラスから仲の良い男の子たちも3人程お呼ばれ。他にも別の幼稚園出身の子たちや知らない子たちも招待されていますが、クラスのお友だちも一緒なので安心です。プライベートで遊び友だちがいなかった長男、親の私も嬉々としています。

此処でグスッているのが2歳下の次男。いつも幼稚園・学童で長男と一緒。そこでのお友だちも一緒。幼稚園内の誰かの誕生日会にも、いつも2人セットでお呼ばれする間柄。今回D君の誕生日会に招待されていないのがショックだったようです。勿論D君は違う幼稚園出身なので、次男の事を知りません。長男から弟がいるとは聞いているとは思いますが。長男がD君から誕生日会の招待状を貰ってきた際、次男は当然のように自分も同伴出来ると思っていました。長男に「次男はDの事知らないでしょ」と言われても、ほぼ毎日朝の登校時に、校庭で長男と話をするD君を見ているので、「Dの事知ってるもん!」。中々承知しません。

お兄ちゃんの友だちは、自分の友だち。子供時代の私とおんなじだ。2歳差3姉妹の真ん中っ子の私はいつも姉と一緒に姉の友だちと遊んでいました。妹が小さかった時は姉と2人で、妹が少し大きくなると、みそっかすとして仲間入りして3人で。姉の友だちを自分の友だちと認識していたので、自分だけの友だちは殆どいなかった。クラスの子たちは、学校へ行けば会える遊び友だちという感覚で、自ら深く仲良しになる事はあまりなかったです。ただ自分と同じミッションスクール系幼稚園出身の子たちとは仲間意識が強く、仲が良かったです。

次男も私と同じで、お兄ちゃんの友だちは自分の友だちという感覚なのでしょう。私自身、姉が幼稚園を卒園して就学した事で、自分の組の子たちに改めて目を向けて、少しずつ自分だけの世界が広がったように、次男もこれから自分だけの世界を持つようになると思っています。長男も然り。小学生になって、いつも一緒にいてくれる勇気100倍の次男がいないのは少し不安だけれど、新しい友だちが出来て嬉しい様子。毎日男の子の間で最近流行っているMinecraft の話をしたり、校庭で遊んだり、ワイワイ楽しくやっているようです。

親友と呼べる友人のいない私。同性に信頼されるけれどシャイな旦那。こんな両親なので、子供たちがちゃんと友だちと友情を育む事が出来るか心配でもあります。沢山でなくてもいい、お互いが信頼出来る友だちが出来たら、屹度この先の人生が色鮮やかな豊かなものになるんじゃないかな、と思います。

とはいえ小学校は四年生まで。五年生からは成績や将来なりたいものを見越して、それぞれ異なった中等・高等教育機関へと進みます。三年生から宿題が出るようになって自宅学習が増え、四年生は最終学年として、課題提出・成績次第で、希望する上級学校に入学出来るか、将来の別れ道となります。子供に必ず高等上級学校であるギムナジウムに通って欲しいとは思いませんが、将来希望する職業が大学の専門分野と結びついているならば、一番の近道です。日本語を第三外国語で選択出来たり、日本と交換留学しているのも、多くはギムナジウムですし(子供が望めばですが)。

こうして学校が変わる度に新しい環境で、それぞれ疎遠になる子もいれば、新しく友だちが出来たりもするのでしょう。それが必ずしも一生続く関係でなかったとしても、学校生活が楽しかったものだと、大人になってから振り返る事が出来たら、それで十分。

早くCOVID-19 が終息して、近所のお友だちと遊べるようになれたら良いね。

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それでもやっぱり兄の背を見て育つんだな。

 

最近読んだ本:

藤本タツキ「ルックバック」(読切)、「ファイアパンチ全8巻」「チェンソーマン1巻」