ちょっと切ない絵

エマです。

実家帰省前から始まり、帰省後も暫く続いてた登園拒否も大分なりを潜め、また元気に幼稚園へ通えるようになった長男。本日長男を幼稚園からピックアップした際、彼の棚に巻紙が。広げると何か人型の絵が描いてありました。その時は急いでいたので鞄にしまって、長男には何も聞かずに帰宅。

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帰宅後に鞄から絵を取り出した際に長男に声をかけました。

「何描いたの?これ誰?」

「次男とバギーとママだよ〜」

「上手に描けるようになったね。でも指が6本?沢山あるね。この赤いのは何?」

「バス停(のベンチ)」

「おぅ…」

ちょっと言葉を続ける事が出来ませんでした。

長男は登園してから私と次男にバイバイした後、必ず先生について来て貰って道路側の窓辺へ行き、外に出て来た私たちにもう一度バイバイするのが日課になっています。外からバイバイする前に幼稚園内で長男に向き合ってちゃんとバイバイする事、先生に付き添って貰う事、この2つは彼の中では絶対のルールで、この儀式を無しにする事は出来ません。特に園内でのバイバイが彼にとって、きちんとバイバイになっていなかった場合(よくあるのが、彼が友だちに気を取られて私のバイバイにちゃんと耳を傾けていなかった場合)、パニックになって泣きます。そうなると先生の隙をついて脱走して追いかけて来たり、窓辺で号泣する彼にバイバイして早急に立ち去るように、室内から先生がジェスチャーして私に指示します。

この日の朝、長男と園内でバイバイして窓辺へ回ると、何故か1人で泣いている長男の姿が。先生も側にいないし、どうしたのかなと思ったものの、中へ戻る訳にもいかず、そのままバイバイしました。しかし次男の保育園へ向かう私たちが乗るバス停がすぐ側にあります。長男の幼稚園と道を挟んで斜め50m程先の、窓にぴったり顔を付ければ我々の姿を見られるギリギリの絶妙な位置にバス停があるのです。ちょうどバスが行ってしまったばかりで、次のバスまで10分程かかります。次のバスが来るまでの間、ずっと窓辺に佇んで、悲しげにこちらを見ていました。次男と私も時折手を振ったりして切なく、早くバスが来ないかとやきもきしました。

そんな出来事があって、この長男の絵。悲しい気持ちで描いたのかは分かりませんが、こちらにはグッとくるものがありました。

何故朝泣いていたのか長男に訊くと、やはり「ちゃんとバイバイせずに行ってしまったから」との事。園内でバイバイした時、彼は既に先生を連れて窓辺へ向かって私たちに背を向けていました。なので、私としてはバイバイが出来たとみなしたのです。あの時確かに、バイバイした際に長男はきちんと私に向かい合っていませんでした。しかし自ら窓辺へ向かった事で、こちらはもう大丈夫だと思った訳です。長男のこだわりは物凄いけれど、それが分かっているならば、本当は毎回ちゃんと彼の日課に付き合ってやらねばならないなだなぁと実感しました。同じ轍は踏むまい、と心した瞬間でした。

でも毎朝私がひりくっついて抱きしめてバイバイすると、友だちや先生の手前、恥ずかしそうにする長男は可愛いものです。

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