火遊び

今週のお題「何して遊んだ?」

それは火遊び。言葉のとおりの火遊び。

私が小さい頃はよく道端にマッチが落ちていた。あのよく喫茶店とかで貰える紙マッチ。それに父が煙草吸いなのでライターは家のいたる所に転がっていた。

マッチの擦った時の火薬の微かな匂いや火の燃え上がる瞬間が好きだった。野っ原だとかに小さな穴を掘って何かを燃やしてみるのが好きだった。勿論その後はちゃんと火を消して穴を埋めて。

その日、妹を連れて遊んでいる時にそれは目に入った。近所の貸家が並ぶ辺りでぶらぶらしていた際、一軒の貸家の片隅に棕櫚の木があるのが目に入った。常々、この木に火をつけたらどうなるのかな〜なんて幼い頭で深く考えもせずにいたワタクシ。無聊感いっぱいの夕方、ポケットにはマッチ。やっちまった。火は瞬く間にパチパチと燃え上がり、私はビビった。上へと燃えて行く火。足がすくんで、どうしようという気持ち。消さなきゃ、消さなきゃ。周りを見ると好運にも側に、盥にはった雨水が❗️慌てて重い盥を持って上へと燃え移っていく火に水をぶっかける。幸いにも水が火に届き、火を消すことに成功する。もう胸がドキドキしてヤバイヤバイと思いながら急いで帰宅。忘れられない思い出となる一日だった。

教訓、火遊びはしてはいけない。その日を境に火遊びはやめました。