我が家の名付け・苗字編

エマです。

国際結婚の際の氏名の選択や国際児の名付け、ダブルネームにしようか、ミドルネームをつけようか、悩みどころ満載。その時にならないと、そんな問題があるのだと気づけないだけに、熟考する時間が少ないのも難点。我が家はこんな感じでした。

自分の婚姻時。私のみダブルネームで旦那は変更なし。例えば旦那がマイヤー、私が田中だとすると、マイヤー田中か田中マイヤーとすることが出来ます。私は名前の言いやすさからマイヤー田中という順番にしました。2つの姓の間にハイフンが入り、「Meyer-Tanaka」となります。

ドイツの法律で婚姻している場合、ドイツは夫婦別姓も可能ですし、ダブルネームも可能です。但し幾つかルールがあります。

  • 夫婦別姓 (どちらも旧姓)
  • 夫婦別姓 (片方が旧姓、片方がダブルネーム)
  • 夫婦共々ダブルネーム (この場合、名前の順番を統一する必要あり)

子供が生まれた場合の子供の姓は、主姓(Hauptname/ハオプトナーメ)と呼ばれるものを取り、大抵夫側の姓を受け継ぎます。婚姻時妻の旧姓を主姓としてある場合は、妻側の姓が子供の主姓となります。そしてもし両親が離婚したとしても、日本のように母親の世帯名(旧姓)に変更する事はなく、主姓は一生変わりません。

一方で婚姻後、日本の戸籍をどうするかどういうと、それは人それぞれ。但しダブルネームはつけられない為、以下の選択肢となります。

  • 旧姓
  • 夫姓をカタカナ表記 (戸籍名が変更になります)

旧姓を残す場合、戸籍上変更事項がないので、便利です。戸籍上の氏名変更をすると、日本国内での役所や銀行やら煩雑な変更手続きが待っています。私は面倒な事が嫌いなので戸籍名はいじらず旧姓のままにしました。また旧姓の場合、旅券には任意で、「田中 (マイヤー) 智子」のように括弧をつけて表記する事が可能です。 私はこれはやっていません。何故かというと、実際の身分証明書と表記が変わる為、ドイツの役所等や外国人抜き打ち検査が入った際に、その場ですぐに同じ人物だと証明が難しいからです。場合によっては簡単に、「婚姻でダブルネームなんだけど、戸籍は旧姓だ」と口頭説明で納得してくれる場合もありますが。安全をとって私は旅券も旧姓のままにしておきました。因みにドイツで免許取得した際はダブルネーム表記にしてもらっており、こちらも身分証明書として使用しています。ドイツの銀行口座は面倒なので旧姓のままにしてあります。

婚姻時の氏名変更するか悩みました。私自身、小さい頃から自分の苗字が好きではなく(少し珍しい苗字です)、婚姻時は夫姓に変更しようと漠然と思っていました。しかし夫姓の響きがあまり好きではなかったので、長年使ってきた旧姓のままでいいかなと。旦那としては、自分の姓を変えるという事をこれっぽっちも考えておらず、私が夫姓へ変更しないのを不服に思っていました。そこを妥協して取り敢えず私だけダブルネームにして納得してもらいました。ならばそっちこそダブルネームにすればいいのにね!

因みにドイツで役所関連のレター等を書く際、原則、旧姓も付け加えて書きます。

例えば、マイヤー田中智子、旧姓田中のXXXの件、みたいな。ドイツ語で「旧姓」は、出生名(Geburtsname/ゲブルツナーメ)というのが正しいのですが、昔からの言い方で少女名(Mädchenname/メートヒェンナーメ)といいます。未婚かそうでないかを分けるフロイラインと同じで、昔の時代背景の影響をモロに受けた言葉です。私はこういった、分かりやすい由来の言葉は嫌いではないです。

ドイツ人は生真面目なので、基本きちんとダブルネームで呼んでくれます。特に婚姻によるダブルネームへの変更の場合、失礼に当たると思い、慣れないのに一生懸命ダブルネームで呼ぼうと努力してくれます。私の職場でもそうでした。それでも旧姓で長く仕事をしていたし、日本人の同僚は相変わらず旧姓で呼ぶので、今ではドイツ人や日本人から旧姓で呼ばれています。それでも親しくないドイツ人からは夫姓のみで、親しい同僚からは下の名前で呼ばれる事も多いです。なんだろう、ドイツ人からバラッバラな呼ばれ方するのは結構平気なのに、日本人から名前を間違われるとムッとなるこの感情。漢字が珍しいので、読む方も書く方も間違われやすいのです。矢張り、いつもは毛嫌いしている身内を他人からけなされるとムッとなる感情に似て、嫌いな名前でも、生まれた時から使っている名前を間違われるのが嫌になるのだろうな。ああ、「田中」のようなバランス超☆ナイス!な名前がいいな・・・。田中圭さん、凄く羨ましい。何だかんだいって自分で決める事の出来ない自分の氏名。ならば子供の名付けは、と意気込んでみたり。

 

長くなりそうなので、子供編は次回に。

 

ではでは。

 

 

日本の名字

日本の名字

 

因みに私の苗字は珍しいとはいえ、そこそこあり、難読ではないです〜(市内に漢字違い込みで五戸くらいあります)