外国語って難しい

エマです。

金曜日は旦那が在宅勤務の日。いつも遅い出勤の私もこの日は、皆んなが寝ている間の朝早くに出勤します。会社の最寄駅から徒歩での道すがら、朝ぼらけの空に少数からなる渡り鳥がVの字になって暖かい地域へ向かうのが見えました。秋の風物詩。どの辺りに行くのでしょう。長い旅路、無事に辿り着けると良いのですが。また来年、帰って来るんだよ〜。

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渡り鳥の写真は撮り損ねたものの、会社から日の出が綺麗に見えたので撮影。遠くに都心が見えます。都心のど真ん中に住んでいるのに1時間もかけて田舎へ出勤。在宅勤務が出来たらなぁ。

帰宅して旦那に今朝見た渡り鳥の話をします。

「渡り鳥がVの字で飛んでたよ〜。綺麗だった〜」

「え、鳥どもがピースサインして飛んでたの?」

わざとらしく旦那がピースをしておどけて見せる。そう言われて自分でも渡り鳥がピースサインをするところを想像して噴き出してしまう。

「だってVの字じゃん?違うならなんて言う訳?」

「Vフォーメーションでしょ」

チーン…。そうとも言えるかな…。日本語だったらVの字とか矢印の形になって飛ぶって言うよね…。在独18年目にして初めて知ったよ…。

外国語って本当に難しい。長い間、外国に住んでいるのもあり、単語や言い回しが分からない際は説明を加えて話をしたりしているうちに相手方から正しい単語や表現を導けるようになってはいる。とはいえ、やはり日本語に当てはめて考える癖は中々抜けないものだと、こんな不図した時に思う。直ぐに日本語へ頭を切り替えられない時でさえそうなのです。

私の頭は日本語脳、やはり母国語は偉大だ。でも、ドイツ語もどんな言語だって美しい。ドイツ語を美しいと思える自分が嬉しい。ゲーテや名もない詩人たち、そして美しい旋律を散りばめてくれたバッハやシューベルトのような偉大な音楽家たち。偉大なる先人の技に、ドイツ語の美しさが一層際立つ。ドイツ人の同僚が校正してくれたドイツ語、なんてドイツ人らしく素晴らしい文章なんだろうと日々感じる。日独バイリンガルの元同僚が書いたドイツ語の書面。妬ましい位、羨ましかった。

言語は手段というけれど、言語は文化的芸術だと思う。手段という実用性を越えたもの。私にもいつか出来るだろうか、日本語であろうとドイツ語であろうと、その美しさをその口から発し、言葉を刻む事が。

ドイツ語で「野ばら」を読み歌う気持ちと、日本語で「ふるさと」を偲び歌う気持ちはおんなじで、涙が溢れるのです。こんな美しい言葉に出会えた事は幸せ。

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子供たちの言語に関する順応性は本当に柔軟。今のところ日本語はダメダメだけれど、ドイツ語はドイツ人的〜と思う喋り方。母ちゃん、羨ましいよ。私の人生は既に折り返し地点に来てしまいましたが、語学の伸びしろはいかに⁈ 

取り敢えず、ドイツ語の本でももっと読みましょうか…