友だち欲しいよね

エマです。

先日夏休みを利用して、ブレーメンに引っ越してしまった旦那の友人が、息子二人を連れて遊びに来てくれました。二人は9歳と5歳、遊び相手にはもってこい。既に何回か我が家に遊びに来ていて、我が家の子供たちも覚えており、何日も前から待ち遠しく待っていました。ピンポーンと呼び鈴が鳴ると、ドアの所までわーっと駆け寄って行く子供たちですが、直ぐに恥ずかしがって物陰に隠れ。暫くは嬉し恥ずかし、もじもじしていました。

友人の子供たちも少しもじもしていましたが、他所の家にあるオモチャには興味津々。特にLEGOに食いつきました。我が家の子供たちと同じくNINJAGOが大好き、上の子P君と長男、下の子T君と次男、好きなキャラクターが一緒、直ぐに打ち解けました。P君は9歳、年かさなのもあり、いつも息子たちに気を配りながら遊んでくれます。穏やかな友人夫婦の賜物。我々よりも年上のこの夫婦を手本としていきたくなります。そんな中、大人たちはその間しばし歓談。共通の話題は柔道や子育てについて。そして友人たちの近況などなど。奥さんは今回は一人で羽根を伸ばせるようにと旦那さんが提案、ブレーメンでお留守番。

おやつの後に近くの大きな公園へ行きました。暑かったですが、夏休み中ともあって大勢の子供たちが遊んでいました。友人の子供たちや息子たちも仲良く遊びました。くるくる回る遊具では落ちないようにT君、P君そして長男が腕を組み合って笑い転げて楽しそうに遊びました(次男は怖いので見てるだけ)。いつもの遊び仲間という風に扱って貰えて、長男はもう大感激。次男も嬉しくてたまりません。子供同士、いっちょ前にませた口をききあい、見ていて微笑ましかったです。

f:id:Mimilein:20190816055020j:image

長々遊んだ後、一旦家に戻り、暫くしてから友人たちは実家へと帰宅してゆきました。我が家の子供たちは、パーティーみたいだったね、またやりたい!また遊びたい!と大興奮の一日で、見ていてこちらも嬉しくなりました。ただ、友人たちは車移動で5時間という、本当に遠い地に住んでおり、休暇毎に実家のある地域に遊びに来ますが、毎回遊びに来て貰うのも難しく。

我が家の子供たちの通う幼稚園。やはり保育園や幼稚園に子供を預ける親というのは共働きの家庭が多く、幼稚園以外のプライベートでの付き合いはほぼありません。近所に住んでいる子も多くないですし、我が家自身が平日は子供同士を遊ばせられる環境にありません。なので、遊び友だちというのがいません。我が家に呼ぶ事もなければお呼ばれする事もありません。恐らくは小学校に入ってからのお友だちとは長い付き合いになるので、これから遊び友だちが出来て行くのかなと思います。郊外の住宅街や持ち家の多い小さな町だと屹度、子供も多くて遊び友だちがいる環境なのでしょうけれど、街中に住んでいると、どうしても子供のいる家族同士の付き合いみたいなものは少ない方なのかもしれません。都会の核家族にありがちな状況なのかしら。私たち夫婦自身が人見知りが激しいので、これまで積極的に友だちづくりをしてこれなかったのも一因だとは思います。

そして私自身が高齢出産だったというのもあり、日本帰省した際に会う数少ない友人たちの子供たちはもう随分大きいし(妹の子供はもう大学生)、もしくは独身が多く、子供たちの遊び相手が少ないのです。また旦那側も弟は独身だし、子供のいる従兄弟は遠くに住んでいるしで、矢張り我が家の子供たちと遊んでくれる子供たちがいないのが現状です。

夏休みが終わり、今週から新学期。同じ5歳の長男の一番の仲良しが一年早く就学しました。何でもない風に装ってはいますが、長男も少し淋しそうです。次に仲が良いのが学童のアジアンな男の子。学童の子なのでお昼頃にやって来ます。他にも遊び仲間はいますが、いつも一番仲の良かった子とお別れするパターンが多く、ちょっと切ない。皆違う幼稚園や小学校へ行くのでそれはそれで致し方ないのだろうな。来年の9月には就学の予定の長男。小学校の4年間で良い友だちに出会えるといいね。因みにドイツの小学校は四年制で、その後、上級学校、基幹学校、実践学校などへ将来設計と成績と相談しつつ枝分かれして進級してゆきます。我が家のあるヘッセン州は成績等を均等に調整していないゴチャマゼのインテグレーション校が多いです。学校があると、いやはや出会いと別れが多いな。そんな中で子供たちが良い出会いに巡り合えるように。

そういえば昨年日本帰省していた際、友人とバスターミナル内にあるキッズスペースで(ドドールが隣接していて大人は飲み物を買って来て子供を見ながらベンチでくつろげるので便利!)、子供たちが遊んでいた際、ちょうどポーランド人のママさん二人が国際児の子供たちを連れて立ち寄っており、その子供たちと仲良く遊べました。年かさの女の子と長男の気がとても良く合ったようで、帰った後も、またあの子と遊びたい、また来るかな、あそこへいったら会えるかな、と大興奮でした。普段幼稚園以外で子供同士で遊ぶ機会のない我が家の子供たちにとって、子供同士で遊んだ・遊んで貰ったというのは物凄く刺激的で、夢のような気持になるようでした。大人と遊ぶのと違って、子供同士で遊ぶ事は、成長過程の上でも良い事なんだろうな。私も子供時代、自由奔放に姉妹や近所の子供たちと野山を駆けまわったり、川に入ったり、冒険したり、缶蹴りやドロケイ、一人では出来ない遊びをしたという思い出があって、それは良い事も悪い事も含めて良い経験だったと今でも思います。今は時代が変わって自由奔放に野山を駆けまわる事は出来ないけれど、子供同士の遊びでしか体験出来ないことも沢山あると思う。こうやって危険な事だとか善悪やルールだとかも学んでいけるのも良いところ。是非我が家の子供たちにもそんな子供時代の思い出が出来るといいな。うん、まずは友だちづくりから。